このレビューはネタバレを含みます
凄味のある圧力とすっとぼけた愛嬌が同居する、ハーフの禅僧爺さんの壮絶人生を追ったドキュメンタリー。
個性的な家族が一同に会すシーンは、ミトワ家の波瀾万丈っぷりを集約。こんなこと言ったらむっちゃ怒られそうだけど、ヘタな映画よりもドラマティックでエンタメ度の高い一家団欒でした。次女のおばちゃん面白すぎ。
オープニング初め、テンポの良いセンス光る編集が見易かったです。あと遺体をもがっつり映すのすごい。(それを許される関係性が)
若かりし頃のミトワさんを描く再現Vパートはバラエティレベル。ここはあんまり重要視しなかったのかな?
禅僧つっても聖人君子とはかけ離れていて、齢を重ねても強情で自由気ままで自己中心的でユーモアと煩悩に溢れるミトワさんはめちゃくちゃ人間臭くって、なんだか一休さんみたいだなと思いました。