アズマロルヴァケル

屍憶 SHIOKUのアズマロルヴァケルのレビュー・感想・評価

屍憶 SHIOKU(2015年製作の映画)
3.5
「未体験ゾーンの映画たち2017」出品作品。

意外と面白かったホラー映画。

2008年秋で本家世にも奇妙な物語に放送されていた「死後婚」に近い作品だと思い、気になって視聴しました。

最初は道行くホームレスに声を掛けられたりJKのインインの机にあるオモチャが不気味に動いたりと幽霊じゃないものが脅かしていたので大したことないんじゃと思っていたら後半はいい具合にゾンビかと思うほど恐ろしい女性の霊が脅かしてくれたし、メインの冥婚で結婚させられた女性の霊も存在感があって素晴らしかったですね。

この映画、主人公はあくまでも二人で
16になったJKのインインとTVプロデューサーのパオの二人の視点で描かれていました。なので、なんでこのJKの場面が途中からあるんだろうと思ったら大間違いでちゃんとした二人の共通点があって純粋にホラー映画を楽しんでいる人にはこれはやられたと思うオチでした。伏線も結構あるのでこれはサスペンスとして捉えてもいいと思う映画でしたね。

それで、ハオが冥婚の女性の霊に取り憑かれたときの顔が狂気過ぎて怖いし、出生時から取り憑かれ、最近になってからまさかハオにあんな事が身に起こっていたとなるとじわじわと怖かったです。

しかし、ハオが生還して助かっているのが唯一の救いかな。