ai

まともな男のaiのレビュー・感想・評価

まともな男(2015年製作の映画)
-
2023年、144本目。

これは"まとも"な話ではない。

面倒な事に巻き込まれた時の思考回路は理解できる、まずはできるだけ誠実に対処しようとするのも普通だ。
自分を守ろうとする小さな嘘を重ね墓穴を掘る様や、後半の歯車のズレ方は実にシニカルで面白かった。

冒頭からしてこの男は"何かやらかしそう感"が半端ない。
妻や娘との会話からも滲み出る利己的な一面。
ただ彼がとんでもなくおかしな人間という訳でもなく、その辺にいそうな人が一線を越えてしまう危うい物語が好みだった。
まともからの逸脱は誰にでもあるのではと思わせる。
もし自分なら…と想像しながら見て欲しい作品。
ai

ai