GreenT

サスペクツ・ダイアリー すり替えられた記憶のGreenTのレビュー・感想・評価

1.0
ジェームズ・フランコの自己満映画です。

ジェームズ・フランコが演じるスティーヴン・エリオットは作家なんですけど、この人の革ジャン・ジーンズみたいなラフな格好とか、コンクリむき出しのインダストリアルなアパートメント、バイクで移動・・・も〜、なんかジェームス・フランコの「俺ってカッコいいだろ!」ってヒップスターぶりがグイグイ来る。

スティーヴンは優しいお母さんが小さいときに亡くなったんだけど、父親は母親が病に苦しんでるときから浮気していて、母親が亡くなってからはスティーブンに対してDVを働くようになり、スティーブンはその家庭環境のせいでティーンのときからヤクに溺れた不良になる。

この少年時代のスティーヴンを演じるのがティモシー・シャラメで、多分カツラ?の長髪不良を演じていますので、ファンには面白いかも。

カツラと言えば、アンバー・ハードがスティーヴンの恋人役で出ているんだけど、ブラウンヘアーなので、カツラらしく、おかしい!

ブロンドにしなかったのは、NYタイムスに記事を書いている才女って設定だから、ブロンドだとバカ女に見えるから?

このアンバー・ハードのキャラが、才女だけどバイクが好きだし「カッコいい女」のように描かれているけど、なんかな〜。

この人すごいキレイな人だと思ってたけど、裁判で見るとすげースカしているし、証言台でキレた時の表情とか嫌悪感あったんだけど、演技を観ていても、泣き顔とか可愛くないのは、やっぱり見た目じゃなくて、人間性というか感情?が最終的には人の顔や動作に可愛さとか親しみを与えるんだなって思った。

この映画観たのは、ジョニー・デップ名誉毀損裁判で、ジョニデがアンバーとジェームズ・フランコの仲を嫉妬してこの映画出演の後ケンカしたって話が出てたからだったのですが、確かにベッドシーン多いですね。

ジェームズ・フランコって、セクハラ容疑かけられたじゃないですか?この人、自分の作る映画ではやっぱ無駄なセックス・シーン多いと思う。今回も、スティーブンは幼少期に受けた父親のDVのせいでヤク中なんだけど、同時にSM中毒?キズ付けられたりする方なんですよね。

で、「女王様」に虐められ、洗濯ばさみで挟まれて痛みを感じた後コーフンし、女王様をファックするってシーンがあるんだけど、女優の身体がアンバー・ハードと似ていて、自分好みの女優とセックスするシーンを意図的に入れてるんじゃないかと思った。

あと、「妻殺しの容疑で裁判にかけられるIT業界の大物」の話がスティーヴンの幼少期の記憶と絡んでくるんだけど、このIT業界の大物を演じるのがクリスチャン・スレーター。

この妻殺しのニュースを読んでいる女性ニュースキャスターも、ジェームズ・フランコがセクハラしてた自身経営の俳優養成学校から枕営業で引っ掛けてきたモデル上がりみたいな女の子で、全然リアリティない。

ちなみにスティーブンのお父さんはエド・ハリス、スティーブンのエージェントがシンシア・ニクソン(SATCのミランダ)と、意外な配役が多いんだが・・・・

よくよく考えてみると、これってLGBTQ活動家繋がりの映画だな。ジェームズ・フランコは、LGBTQサポートしているらしいし、アンバー・ハードも女性の権利だのLGBTQだの言ってる人でしょ。シンシア・ニクソンはレズビアンだし。

ジェームズ・フランコのセクハラといい、アンバー・ハードのジョニデ名誉毀損といい、ハリウッドの “woke”(目覚めると言う意味で、社会問題、特に人種やLGBTQ問題に「目覚めている」こと)な人たちって、エラソーなこと言う割には自分のやってることはひどいからなあ。

お話の方は、スティーブンのトラウマや感情、記憶の混乱などを表現したいのか、なんかフワフワした回想シーンとかが多く、メロドラマチックで、何が言いたいのかよーわからんまま終わってしまった。

でも主人公が「自分がDVを受けていたと思い込んでいた」とか、IT業界の大物とか、アンバー・ハードかよ!って思った。まあ、イーロン・マスクはIT業界じゃないけど。 "woke" な人たちって自分たちを「被害者」って思い込むのは共通しているんだろうか?

5月16日の月曜日から、ジョニデ裁判でアンバー・ハードの反対尋問が始まるので、その模様はここのコメント欄にアップーデートして行きますね!
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