ボブおじさん

ちょっと今から仕事やめてくるのボブおじさんのレビュー・感想・評価

3.6
タイトルに惹かれて小説を読んだのは、もう8年ほど前のことなので、内容もうる覚えだった😅

どちらかと言うと地味な題材の為、映像的な演出として原作では男性だった先輩社員を女性(黒木華)にしたのは良かった。

一方、海外ロケを入れた部分はストーリー的には上手く機能していなかったと思う。ただし、オープニングとエンディングのドローン撮影は気持ち良く、このシーンを撮りたいために原作を脚色したのではと思ってしまった😊

ブラック企業で働く青山隆(工藤阿須加)は、仕事のノルマが厳しく精神的に追い詰められていた。疲労のあまり駅のホームで意識を失い、危うく電車に跳ねられそうになってしまう。すんでのところで青山を救ったのは、幼馴染みのヤマモト(福士蒼汰)と名乗る男。だが、青山には彼の記憶がまったく無かった―

月曜日の朝は、死にたくなる。
火曜日の朝は、何も考えたくない。
水曜日の朝は、一番しんどい。
木曜日の朝は、少し楽になる。
金曜日の朝は、少し嬉しい。
土曜日の朝は、一番幸せ。
日曜日の朝は、少し幸せ。でも、明日のことを思うと一転、憂鬱。

冒頭にテレビから流れるラップは、小説では主人公の青山が入社1ヶ月目に作詞作曲した〝一週間の歌〟だ。

今でもこんな思いで仕事をしている人が大勢いるのだろう。

〝人生は自分と自分を大切に思っている人のためにある〟劇中でヤマモトが青山に言う台詞だ。この言葉が聞けただけでもこの映画を見た甲斐があった。

「ちょっと今から仕事やめてくる」一見軽く聞こえるこの台詞が、少しかっこよく見えた😊