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斉木楠雄のѰ難のKUBOのレビュー・感想・評価

斉木楠雄のѰ難(2017年製作の映画)
3.0
10月6本目の試写会は「斉木楠雄のΨ難」。

最初に言っておくと、私は福田雄一が好きだ。「ヨシヒコ」から、ずーっと好きだ。もういい加減マンネリ気味なファミリーを使いながらも「銀魂」もおもしろかった。で、本作「斉木楠雄のΨ難」はどうだったかと言うと…。

マニアな私が見て、がんばって「まあまあ、おもしろかったんじゃない」と言えるくらい。普通の人が見たら、普通にスベってておもしろくないと思うかも。

堤もそうだった。「トリック」「スペック」まではおもしろかったけど、最近は悪ふざけ感が強い。福田も同じ轍を踏むのか? ギャグがしつこくて心から笑えない。おもしろいはおもしろいんだけど、「ヨシヒコ」で腹を抱えて笑ったようには笑えない。

ほとんど無表情の山崎賢人以外、全てのキャラが度を越した濃さ。特に橋本環奈はあそこまでやっちゃっていいの?っていうくらい顔を崩しての熱演(?)。これもやり過ぎ感漂って、どこまで笑っていいのか困るくらい。試写会終了後に隣の女子高生たちが「橋本環奈ちゃん、あそこまでやっちゃっていいの?」ってしゃべってた。

おもしろくないわけじゃないですよ。逆に深夜の30分番組なら、このユルさがハマるかも。ただ福田雄一ファンとしては、売れてきて仕事受けすぎて、ひとつひとつの仕事が大雑把にならないように望む。本当にやりたいことを、心から楽しんで作ってもらいたいなぁ。
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