ボン太

斉木楠雄のѰ難のボン太のレビュー・感想・評価

斉木楠雄のѰ難(2017年製作の映画)
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成る程、まさに学祭みたいな映画であった…(笑)

予算がない、という点をわざと笑いに変えられる数少ない映像作品が日本にはある。それが福田雄一のドラマや映画だと思う。

だから映像が安いとか、衣装とメイクがコスプレだとか、顔芸が多いとか、そういうのはクオリティが低いんじゃないんです。そういう売りなんです。マンガ原作の映画の弱点を上手く克服している、稀な例なんです。
福田雄一作品が持つ、そこはかとなーい学祭感を正に学祭として描いた福田雄一らしい映画なのかなと。

主人公の独白が多いので、あまり映画としては見れなかった。コントを観ている感じ。主人公が何でも出来ちゃうのなら、もっと「あえて引っかかってやってる」シーンが欲しかったなぁ。映画オリジナルでもいいから。主人公がマヌケに見えてしまう。マンガ原作付き映画の定めか。

でもね、いいんですよ。橋本環奈劇場で「おっふ」って出来たから。97分の映画で100回くらい「おっふ」ってしたかな。
短いおみ足でめっちゃ厚底の上履き履いてるとこが一番「おっふ」ってなった。観終わると、映画の半分以上が橋本環奈劇場に思える…。恐るべしハシカン。そりゃ佐藤二朗も欲情しますわ。

次は「ぼくのわたしの勇者学」を、山田孝之主演で学祭を舞台にお願いします。
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