『リバース』
原題Rebirth.
製作年2016。上映時間101分。
カールミュラーによって書かれ、監督された2016年のアメリカのスリラー映画。
郊外に住むホワイトカラーの父親カイル（フラン・クランツ）のオフィスに、大学時代の懐かしい仲間ザック（アダム・ゴールドバーグ）が訪ねてくる。
ザックは相変わらずワイルドでクレイジー、
『Rebirth』ちゅう自己実現プログラムに興奮しっ話す(詳しい事は云わず)。
彼はカイルを説得し、鍵、財布、携帯電話を渡し、週末に行われるRebirthのリトリート(療法)に参加させる。
こうして、心理劇、誘惑、暴力に満ちた奇妙なウサギの穴への旅が始まる。。。
まず、記載欄に映画ポスタージャケットがないし、加えて評価が低いことに驚いちまった。
今作品をメチャクチャ好きかと問われたら難しいけど、好きな部類の映画でしたし、むしろ興味をそそるものでした。
カルト系の宗教やマルチ商法の手口をデフォルメしてるかな。
小生は罰当たりか、カルトと呼ばれる宗教団体に、討論と称してアチコチ出向いては、窓口と話をしてきた(最近はしてないけど)、最後はコップのお茶をかけられたり、罵られたりした経験から、思い出して笑いが込み上げてきました。
アチコチ行った割には仏教を学んではいるが、敬虔な仏教徒といえない。
また、マルチ商法の類いも、お前誰やった？って遠い昔の知人に話があると聞けば出向き、彼ら(三人が多いかな)と言い合いになって帰ってくる😊。
ただ、マルチ商法の方は、出先無料商品(高級石鹸や健康グッズ)は必ず貰って帰り、メルカリで売る。
石鹸なんか結構高値で売れたし、会った先の足代飯代は無料ときてるし、意外にもお得(おすすめできないけど)。
意外にもこないな罰当たりがマルチ商法やカルト教団にハマったらヤバいヤツになるのかと、自分自身が怖なった。
((( ；ﾟДﾟ)))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ。
でもまぁ見方をかえたなら、
今作品は、主人公の心への挑戦と同じように、観てる側の心への挑戦を意味しているんかなぁと思います。
ただ、主人公が真剣になればなるほど、笑けてくるのは不思議な感覚でした。
多分、本能への葛藤が似てたり、こないなラディカルではないまでも経験したことがあるからかと思います。
主人公が次々と本能を擽る試練に立ち向かい、完全に壊れていく様を見ることができる。
女子に『怒りが強く、硬く、そそり勃つようなペ💮スみたいで興奮する』と囁かれホロッとくる主人公なんか、小生がまだ禁酒するまえなんか、何度もこのような甘言でお酒のボトルを注文したことか。
これは、小生の心のどこかに語りかけるような気がしましたし、実際にはここまての過激さはなくても誘惑はある。
不気味なほど真実味がありました。
主人公ザックは、マルチレベル・マーケティング・ビジネスを展開するネットワーク(Web)・マーケター(Webを利用したマーケティングするスキルを持つモノ)で、
彼の唯一の目的は、他の人にリバース製品を使うように勧誘することによって、己のビジネスを構築すること。
ネットワーク・マーケティングは、時にこないなクレイジーに見えることがある。
話は、物語にもどり、
人は気づこうが気づかないままでも、また、緩やかか、急激かは人それぞれながら、人生の深い意味、理解、幸福、そして悟りを求めて人生を過ごしている。
今作品は、そないな事に気付きたいと願って過ごしてる方にも示唆を与えてくれると思います。
つまり、そないなセンシティブなモンにツケ込んでくるヤカラに対しては見極めも必要かとも。
アホ臭い演出もありますが☺️
ただ、不満やなぁと思う部分はエンディングで疑問が残ったかな。
エンディングでは、実際に今何が起こったのか、いろいろと考えさせられます。
知りたいし、ちょっと置いてけぼりにされたような気がしました。
まぁ、お話は自体をそないに複雑に観なくてもええんかなぁとは思う心もあるかな。
生きてたら、
他の人が踊っているのを見て笑ったり。
愛しているのを見て、でも参加するのを恐れたり。
批判されるのが怖かったり。
自分の居場所がなかったり。
自分は本当の意味で生きていないのではないか。
こないな感情は、大なり小なり多くの方が持つモンやし、
その感情から今作品はきているようで、だから今作品を気に入ったんかも知れません。
個人的には、独創的なプロットで、予測不可能であり、予想以上によくできていると思います。
また、哲学、共感、禅、サイケデリックなカルト教団の設立に興味がある人なら、この映画に笑えるはずです。
ある種のキャラクターにはイライラさせられたし、ストーリーはもう少し簡素化できたように思うが面白かったです。
涙が出たり(笑いで)、髪の毛が逆立つような物理的なクライマックス点があったりと。。。
