このレビューはネタバレを含みます
原菜乃華が本人役で映画初主演を果たしたファンタジックなドラマ作品ということで。まず、何の予備知識もなしに本作の視聴をはじめたのだが、新しい発見の連続で見る価値は十分にありましたし、作品としても魅力的な部分が多々あり、最後まで目が離せずにいました。
本作の主演である原菜乃華の演技力はやや大味ではあるが、今後の活躍に大きな期待をしたくなるほど将来性を強く感じましたし、凛を演じた吉田凜音もまた心惹かれるものを強く感じた。そして、描かれている物語も次の展開が気になるほど面白く、衣装や舞台背景、ちょっとした小道具にもこだわりを感じましたし、音楽もまた魅力的でとても良かった。個人的には好きな作品ですね。出会えて良かったと素直に思える素敵な映画でした。たくさんの人に観てもらいたいですし、もっと評価されるべきかと。
ただ、ミュージカル要素が含まれているので、その手の演出が苦手な人には受け入れられないかもしれませんし、全体的に淡々としていて、ゆったりとした一定のスローペースで物語が展開していくので、もしかしたら人を選ぶ作品かもしれませんがね。それでもラストの泣きのシーンには心を揺さぶられましたし、良作だとは思いますが。
