夜行列車に乗ったカリート

新感染 ファイナル・エクスプレスの夜行列車に乗ったカリートのレビュー・感想・評価

2.8
韓国発、ゾンビ+電車シチュエーションという災害パニックムービー

もはやゾンビモノという映画が、1つの一大様式になっている昨今。
公開当時には、ついに韓国がゾンビ映画か~と思ったのと同時に、アジア系ムービーの台頭を感じずにはいられなかった。

ストーリーは王道というか…、突如発生したゾンビパンデミック禍で、釜山行きの高速鉄道に乗った乗客達が右往左往する話。

キャスティングにマ・ドンソクがいる時点で作品イメージが全部持っていかれてしまった。
素手でゾンビを薙ぎ倒す彼の力業は、緊迫感を感じるべき映画なのに、どこか安心感を感じてしまう。
せっかくのゾンビ映画なのにハラハラしないっていう…。

今でこそハードボイルド作の出演が多い彼ですが、当時はまだそんなに有名じゃなかったでしょう。
だから公開当時に見ていたら、また違った感想だったかもしれません。

作品自体は一定のクオリティが出せていて、善悪の問題や家族愛も挟みながら、最後は綺麗な落とし所に納めていました。

可もなく不可もなし、という作品でした。