shiho

新感染 ファイナル・エクスプレスのshihoのレビュー・感想・評価

3.4
どこかのエリアに入る前に検問に止められ、防疫として消毒されるトラック。
文句を言いながら走行していると、うっかり何かと衝突。
正体は子鹿ちゃん。
運転手は文句言いながら何もせず走り去ります。(ひどい!)
するとトラックと衝突して瀕死だったはずの子鹿ちゃんの足がブルルッと動き出し、明らかに不自然な動きで立ち上がります。その目は白く、少し赤みを帯びています。

そこでタイトルドーーーン!!

『釜山(プサン)行き』

私ウキウキになってめっちゃ期待したのですが、今思えばここが最高潮でした笑

襲ってくるのは理性をなくした動物よりも攻撃的で、相手を視認したら猛ダッシュ、とにかくガブガブ噛み付いてくるゾンビ群。
特性としては
・目からの情報と音で襲ってくる
・ドアを開けるという文化的な動きが出来ない
・噛み付かれてからの感染速度が早い(箇所にもよるが首元なら5秒前後)

登場人物達はわりかし個性豊かで良かった、かな?

中盤までの新幹線内での攻防、途中駅での攻防、漢(おとこ)3名による女性陣救出作戦あたりで大半の乗客はゾンビ化して、主要メンバーになってからは消化試合感があったかな。

ドラマ部分でいうと主役のお父さんは娘から目を離し過ぎ
(娘ちゃんがトイレに行く時自分の足を跨いで行ってるのに気付かず爆睡してるとかほんとに保護者かな?「ちょっとここで待ってなさい」も多い。SIRENか!そういうとこだぞお父さん!)だったり、
娘が見目可愛くないし
(サッカー少年と言われた方がまだ説得力がある。美形じゃなくてもいいからもう少し愛嬌のある子にしてほしかった)
可愛げもないし
(緊急事態なんだから他所の人にいい子活動してないでお父さんにくっついてなさい!!)
で微妙だった。マッチョオヤジがNo.1イケメンでしたはい。2位タイがお父さんと野球青年です。
イマイチ父と娘の関係の描き方も尺を取ったわりに物足りなかったように感じます…。
でも主人公サイドの主要人物達が「男は黙って女(子供)を守るもんだ!」というセオリーの元行動しているのは素敵でした胸キュン。

ストーリーとして猪突猛進ケモノ化ゾンビと人間ドラマ強めに入れたのみで最後まで持ってっちゃうのはあんまり好みじゃないですね。もちっとホラーテイストもほしかったし、結局なにが原因でゾンビ化してあのゾンビ達は死んでるのかそれとも凶暴化した人間なのか、どういう理由で襲ってきてるのか、どうすれば活動停止するのか、トイレで狂ってたおっちゃんとごめんなさいガールは何を知っていたのか、最後まで何一つ分からないのはさすがに消化不良です。
やはりゾンビやパンデミック映画は原因を判明させてくれにゃ!
(前日譚のアニメ?観たら少しわかるのかな?)

ゾンビ達で言えば、ドアを開ける頭はないくせに段差は飛び降りるしジャンプはするし、ドア閉めようとしたら手を挟んでくるし、走る列車を止めるために皆でぶら下がって力合わせているようにしか見えないところなど、生態としての設定が甘めに感じました笑
あと95%くらい男性なのな笑
(女性のエキストラ集まんなかったのかしら)

対ゾンビバトルに拳銃が一丁も出てこない、あくまで一般人目線のゾンビ映画なのでしょうがね…あれ?でもあの途中の駅にいた兵隊の皆さんはさすがに銃持ってたでしょう?
誰か拾えなかったもんかね…。

ツッコミが止まらないのでこのへんにしておきます(´∀`)ふふ
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