当時話題になって見れなかった作品。
この映画、ゾンビ映画なんだけど、その実非常に人間というものの愚かさや素晴らしさを現してくれるという特性があるので、人気になるのもわかる。
この映画の主人公ソグはひどい男として描かれ、その対として肉体労働系のサンファ、ヒーローのような熱い男。その2人が主軸で物語は進む、ここで面白いのはソグには娘、サンファには奥さん(妊娠中)がいるということ、互いに守るべき者がいて、かっこつけ「男」を演じる必要がある、当然仲悪い笑
さらにタイトルに引っ掛けられているが、走る新幹線という密室で逃げ場なし。その中でゾンビ(かつての同乗者)をかいくぐる必要があり、嫌でも協力していく、この共同作業は人を結ぶんですね。どうにもならない苦境にソグが気づき、サンファが体を張って進む、このあたりの互いに補い合うあたりのバランス配分が絶妙だった。
なんだかんだで人が一番怖い、追い込まれた時にどのような行動ができるか、ソグが段々と人が本来人としてあるべき行動を徐々に取り始めていく、そして最後。。。。
人間ドラマ、アクション、スリル、サスペンス、全部入りか。あ、ちょっと笑えるとこもあります。
