新感覚のゾンビ映画。
韓国映画でゾンビ物って馴染みがなくてどうなるんだろうって思ってたけど、映像等々に関してはさすがのクオリティ。
基本的にはKTX車内でのワンシチュエーションって感じだけど、要所要所で車外のシーンもあり、ゾンビ映画では珍しく近代都市での感染模様も描かれていてちょっと胸熱(?)
ゾンビ映画でもあまり類を見ない終わり方だったけども、実質の主人公は娘みたいな節あるから逆にそれを際立たせるための良いアクセントになってるのかな。娘に関しては、「誰も知らない」(是枝裕和監督)でカンヌ国際映画祭・最優秀主演男優賞を史上最年少で受賞した柳楽優弥に匹敵ないしは上回るほどの表現力ですごく心に突き刺さった。
まぁこーいう系の映画には仕方ないけど、突っ込みどころも多くて、笑っちゃうシーンもあったし、なにより感染スピードのご都合感は凄まじいけどそれらを上回る全体の出来で粗を相殺できている。
あとは、誰に感情移入するかでだいぶ見方も変わってくるし、むしろ誰にでも感情移入できて「わかるわかる」とか「確かにそうしちゃうよね」とか思いながら見ると一層楽しい笑
どの映画にも共通して言えることだけど結局、一番恐ろしくて残酷なのは“人間”ってことだよなぁってのをまざまざと痛感した。
P.S.主演のコン・ユが大沢たかおにしか見えない笑