ぼりひろ

新感染 ファイナル・エクスプレスのぼりひろのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

加藤幹郎さんの「映画とは何か」を読んで、改めて舞台装置としての列車の秀逸さを意識していたところなので、
列車とゾンビの掛け合わせは密室性のスリリングさと逃避劇としてのスペクタルを併せ持っていてコロンブスの卵的なアイデアだなとか小賢しいことを思ったり。
仕事人間の親父がパニックの中で父性を取り戻すという、トムクルーズ版「宇宙戦争」から散見されるようになったベタなプロットをちゃんとなぞっているところに好感を持った。
ゾンビ映画にリスペクトを持って王道のパニックムービーを作ったんだなという感じ。
でも最後の走馬灯からの微笑みはやりすぎだったかな。
サブキャラに高校生カップルと臨月の妊婦と旦那という、微妙に世代の違う青年を配置したのも、父性的なテーマを感じさせられた。

バス会社専務、パニックなのはわかるけど隔離するなら自分たちが連結部分行くべきだったよな。あそこ感染者と隣り合わせだし、主人公たちが感染してたら板挟みになって身動き取れなくなるだろ。
ぼりひろ

ぼりひろ