etcetran

ジャック&ローズのバラードのetcetranのレビュー・感想・評価

3.9
父と子の関係の一線が
愛という名のもと
曖昧で危うくて

ジャックが抱いたその苦悩や
ローズの挑発的ともとれる
性への無垢な試みの描き方が繊細。

母キャサリンはどこか不器用で
ストレス貯めやすそうだし
体重のことをチクチクいわれちゃう
柔軟で優しいお兄ちゃんと
ミスマッチな女友達レッドとか
ヌルっとした負のオーラだしてる弟とか
ジャックとローズ含め
一見イビツな人間相関図がとても良い。

マーティが金儲け丸出しの人でなく
ちゃんと人情のある人だったのもよかった。

いわゆるヒッピー2世のローズが
父の居ない世界で
しっかり生きて行こうとする姿は
すがすがしかった。

ダニエル=デイ・ルイスなんですよね全ては。
彼のオーラが映画を包み込むんです。
やっぱ凄いなぁ〜。
etcetran

etcetran