lemmon

白鳥のlemmonのレビュー・感想・評価

白鳥(1955年製作の映画)
3.1
グレースケリーがこの後モナコ王妃となる。
その背景を想像するとなかなか味わい深さが増す。

映画界に後ろ髪ひれながらもモナコに嫁いだケリーと、本作のヒロインが重なる。
また彼女を失いたくなかったハリウッドの思いも感じる。

白鳥は美しい。ただ見る角度を変えてみると、、、
本作の本質がラストに見えてくるが、これがなかなか面白い解釈で、いかようにも取れて心に残った。


第一次世界大戦前のヨーロッパ中部のとある貴族。
皇太子の来訪で、貴族の娘との結婚かと城内が騒つく。
現れた皇太子と娘はなかなか噛み合わない。
その間に貴族の子供たちの家庭教師と娘が惹かれ合うが、、、


グレースケリーは気品あふれ、本当に美しい。
本作のヒロインが少し野暮ったいのが惜しいか。
皇太子役のアレックギネスは胡散臭さがなんか笑えてしまう。
家庭教師役のルイジュールダンはスマート。

脇を固めるアグネスムーアヘッド、ジェシーロイスランディス、エステルウィンウッドのおばちゃんトリオは少し噛み合っていない感。
ウィンウッドがもっと暴れてくれたらなあ😏。
ユーモアを担っていたと思うのだが。


次作かつラストを飾る「上流階級」のほうがグレースケリーの魅力が引き出されていたかも。
また観るかなあ。過去メモ見ると酷評してるなあ😅。
lemmon

lemmon