「ダゲール街のこちら側」
自らナレーションをしていたアニエスはそう言っていた。華やかなあちら側とは違う。1975年、ダゲール街のこちら側
パン屋さん、香水屋さん、お肉屋さん、乾物屋さん・・・そ…
Daguerréotypeは世界初の実用的な写真撮影技法。その発明者ダゲールの名のついた14区のダゲール通りに住む人々。ありふれた日常の何気ない場面を切り取るヴァルダの視線から彼女の住み慣れたこの街…
>>続きを読む会ったことも喋ったこともないのに、
ここに住む人々のことが大好きになっていた。
どこかへ行ってしまいたいと思いながらも
「そこにいる」ことを選んだ人々。
その人生の美しさが画面越しにビシバシ伝わっ…
商店街の人々とマジックの交差。普段見過ごしているものを、タネを探るように見ること。マジック=「手」品として、ミクロに世界を捉えることで商人の「手」がよく見えるようになった。肉屋の肉を切る手捌き、香水…
>>続きを読む人々の営みが映画なのだとしたら、これぞまさしく映画だろう。
ここには観客を喜ばせる為の演技といったものは存在せず、ただ人間が生きているという現象だけがある。
飾らずに、剥き出しで、普遍的だからこそ美…
こういう映画が本当に好き。
パリ14区のダゲール通りに暮らす人たちの生活を静かに映し出す映像。
彼らの生活は、自分の生活とは全く違っている。
なのに、自分がその一部になったように感じるほど、自然…
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