ツクヨミ

ダゲール街の人々のツクヨミのレビュー・感想・評価

ダゲール街の人々(1976年製作の映画)
2.5
ダゲール街の人々を映した映像遊びなドキュメンタリー。
アニエス・ヴァルダ監督作品。ヴァルダ産ドキュメンタリー未見なので見てみた。
まずオープニング、"ダゲレオタイプ"という原題を説明しつつ鏡張りの集合写真一枚絵でスタッフクレジットをやるスタイリッシュさにまずやられる。そして当時ヴァルダ本人が住んでたダゲール街のセルフドキュメンタリーの定で進んでいくスタイルだ。
まあほんとにダゲール街という街の各お店に立ち寄って店主とお客のやり取りを撮ってみたりして、わりかしアケルマン"家からの手紙"やヴェンダース"東京画"よろしくありのままの街を捉えるドキュメンタリーになっている。しかしあくまでも映像実験的にビジュアルやムービングマッチカットで編集したり、インタビューシーンをまとめて組み込んだりと意味ありげな編集が活きている作品なのが今作の旨みと言うべきか。
本当に街の人々を捉えただけなのでこれと言って面白みにかけると言うよりかは、ヴァルダが映像に残しておきたい部分を使って遊んでいるくらいに眺めるのがちょうど良い作品だったな。
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