真世紀

ホワイト・バレットの真世紀のレビュー・感想・評価

ホワイト・バレット(2016年製作の映画)
3.9
Amazonプライム見放題終了作品駆け込み祭り、ジョニー・トー監督作も有ったとは不覚にも気付かなんだ。

舞台は病院、警察との銃撃戦で頭に銃弾を食らった強盗団のチョン(ウォレス・チョン)が運び込まれてくる。担当となる脳神経外科女医(ヴィッキー・チャオ)は17歳で香港にやってきて以来、勉学に励み、今のポジションまでやってきたと自負し、周囲には笑顔も見せぬやり手だが、チョンは手術室で暴れ出し、手術を拒否。頭の中に銃弾をとどめたままだが、意識もはっきりしており、病院に詰めて情報を聞き出そうとする警部(ルイス・クー)ら共々、翻弄する(何しろ、法律面やら色々と博識なんだよな)。

警察側は強盗団による奪回を警戒しながら、ベッドに手錠で固定とはいえ、大部屋での警備。よって、中心となる三人以外に隣のベッドのおっちゃん、手術を受けても手足がまだ動かないと女医を敵視する青年、これから手術を受ける夫とその妻といった患者たち、警部に度々叱責を受けるお馴染みラム・シュー以下の警察陣がワンフロアに集合の群像劇。

ためにためての終盤、バレットタイムで描かれる大銃撃戦、その果てに訪れる、文字通り交差する犯人、女医、警部の運命。原題は「三人行」。

突き抜けるまでには至らないけど、ジョニー・トー監督作好きとしては堪能。
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