青二歳

チコタン ぼくのおよめさんの青二歳のレビュー・感想・評価

3.7
児童合唱“チコタン”に合わせた岡本忠成のアニメーション。“チコタン”という関西弁の合唱に合わせてアニメーションが展開する(イントネーションがメロデイの高低で表現されている)。合唱コンクールでやると面白そうです。…クライマックスの衝撃展開も含めて…ピアノ伴奏だし。
【合唱】
1番“なんでかな?”では同級のチコタンに恋をする少年の戸惑いと全力の空回りが楽しい。先走る少年の2番“プロポーズ”。しかし3番“ほっといてんか”にして魚嫌いのチコタンに実家が魚屋であるために振られ長男であることを呪う。打ちひしがれていたがチコタンは海老カニたこが大好きとわかり、「それなら海老カニたこだけの日本一の魚屋さんになるんや!」と婚約する4番“こんやく”。そして衝撃の5番“だれや!”…チコタンが…
かなりドラマチックな児童合唱なんですが、合唱コンクールなどの経験がある方には親しみやすいと思います。関西弁のイントネーションも面白いし、初恋に戸惑う少年の台詞として「難儀やな」とか歌詞も楽しい。きっと私が歌っても関西弁っぽくなるはず。
アニメーションは岡本忠成。パペットアニメーションだけでなく幅広いキャリアの方ですね。児童アニメの巨匠、唱歌やみんなのうたに合わせた作品は素晴らしい。アニメーション自体は複雑な演出がある訳ではないのですが、音楽に合わせたタイミングがとにかく上手い。なんだろう…とりわけややこしい事はないのに岡本忠成はイマジネーションを刺激する。タイミングなのかなー
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