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スプリットのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

スプリット(2017年製作の映画)
4.0
女子高生ケイシー(アニヤ・テイラー=ジョイ)は、級友クレア(ヘイリー・ルー・リチャードソン)のバースデー・パーティーに招かれ、その帰り、クレアの親友マルシア(ジェシカ・スーラ)と共に家まで車で送ってもらう。
だが突如見知らぬ男(ジェームズ・マカヴォイ)が車に乗り込み、3人は眠らされ、拉致されてしまう……。
目覚めるとそこは殺風景な密室。やがてドアを開けて入ってきた男は神経質な雰囲気を漂わせていた。
このままでは命が危ない。どうすれば脱出できるのかと3人が頭をひねっていた矢先、扉の向こうからさっきの男と女性の声が聞こえる。「助けて!」と叫ぶ少女たち。
しかし姿を現したのは、女性の洋服を着て、女性のような口調で話す男だった。
「大丈夫、彼はあなたたちに手を出したりしないわ」
絶句する少女たちに、今度は屈託なく「僕、9歳だよ」と男は話かける。
実は彼は23もの人格を持っており、DID<解離性同一性障害>で精神医学を専門とする女医フレッチャー(ベティ・バックリー)のセラピーを受けていたのだった。
密室で3人の女子高生 VS 23人の人格の熾烈な攻防が繰り広げられる中、男にもうひとり“24人目”の人格が生まれようとしていた……。
ある企みのために女性を拉致した多重人格者と拉致された女性ケイシーの戦い。
様々な人格が頻繁に入れ替わる男の特性につけこんで脱出しようとするケイシーの攻防、男の中にある人格が女性を使って為そうとする企みの謎解き、ケイシーと男の死闘、ジェームズ・マカヴォイの演じ分けとミステリー色の強いサイコサスペンス映画。
続編ある前提のストーリーなのか、最後まで男と戦うケイシーの過去の謎など明かされていない謎があるのが、ちょっと残念。
ラストに登場するあるキャラクターに、驚かされる。
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