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スプリットのsayanaのレビュー・感想・評価

スプリット(2017年製作の映画)
3.0
現実にあり得るのか架空の設定なのかがわからない恐怖感があった。多重人格ってまだ本来の体の持ち主の管理の下で発動されるものだと思っていたけど、ケヴィンの場合は別人格に体を支配されているっていう。本人も自分の身に起きていることが何なのかの自覚もないし、もちろん誘拐された高校生達にも理解できないわけで。多重人格って、ちゃんと解離性同一性障害っていう病名があるんだね。過去のトラウマ体験によって自己防衛として形成されるものに後々苦しむことになるなんて皮肉だ。
観た後にWikipediaを見て知ったけど、これ3部作なんだね。前作を観ていたらもっと理解しながら観れたのかも。なんせ同じ人物に23人格(実際出てくるのは5人くらい)もあるわけだから、その設定に追い付くのが大変。こんな複雑な人物を演じ切ったジェームズ・マカヴォイすごいな。なんかもはや一人で即興劇をやってるみたいだった。アニャ・テイちゃんの出てる作品初めて観たけど、顔が可愛いだけじゃない、ちゃんと演技が上手い役者さんでした。(当たり前)
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