真世紀

霊幻戦士キョンシーズの真世紀のレビュー・感想・評価

霊幻戦士キョンシーズ(2010年製作の映画)
3.8
舞台は現代の香港。劇中でもキョンシーといっているんだけど、ジャンル的には吸血鬼ものだよな。人を襲うキョンシーを倒していくヒロイン。父をキョンシーに殺され、姉も行方不明。演じるジャン・ルーシャーは中国のアクション女優さんでなかなかの身のこなし。

日頃つるんでいるのは人の血を吸わず、豚の血やらで我慢してるキョンシー親子ら。こちらも美男美女揃いでヒロイン同様黒づくめファッション。ぶっちゃけ、トワイライトあたりの影響下でしょうか。トラディショナルなキョンシーとはまるで違う彼ら。自由意志を持ち、ピョンピョン跳ねたりせずにワイヤーアクションで滑空。ただ肉体に感覚はなく、生きる張り合いがないからか、わざとペットボトルで大量の水飲んで貧血起こして倒れたり、高いところから飛び降りてみたりと(それを目撃した酔った女の子が真似して飛び降りて腰骨折ったり)。前を歩く女の子の生理に気付いてついつい鼻ヒクヒクさせちゃったりとかゆるい日々。

ヒロインも仕事としてキョンシー倒してるわけではないので、貧乏。食事も深夜、店に忍び込んで厨房で勝手に料理して食べたり。

そんな彼らの近くに姿を表したのはユン・ワー演じるキョンシーを捕食するキョンシー。てっきり、敵役で出てきたと思ったワンチャイの鬼脚役などでお馴染み熊欣欣も食われちゃう。ちなみにヒロインもキョンシーの皆さんも闘いはカンフー。でもって、キョンシー同士、壁ぶち破ったり、格闘ゲームや漫画まがいなシーン続発。

仲間たちも次々倒され、ヒロインも一度は敗れる。そして彼女の選択は。

お札で動きを止めたりとか、息止めてやり過ごすとか、道士様大活躍とか期待すると、その辺はまるで無いけど、モダンな吸血鬼ものとしてならアクション頑張ってるヒロインの魅力もあり、有りかなと。
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