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ウィーナー 懲りない男の選挙ウォーズのとぽとぽのレビュー・感想・評価

4.0
ブリーフ1枚の写真を送ってNY市長を辞職したアンソニー・ウィーナーだけど、2年後カルロス・デンジャーに生まれ変わって再び立候補。果たして彼(Weiner)は勝者ウィナー(Winner)になれるのか --- 呆れるほどアホ臭いのに応援したくなっちゃう最高の政治というより選挙もっと言えば醜聞ドキュメンタリー。ドンドン同情できる余地がなくなっていくけど、彼はクヨクヨめげません。妻フーマはヒラリー・クリントン持ってして「(一人目は実の子で)二人目の子供」と言わせるような素晴らしいお方。なのに夫やっちゃう身から出た錆、反面教師、他人のフリ見て我がフリ直せ。その中で露呈するメディアの残酷さ、ここぞとばかりメディアの出汁と笑いの種に。と言いつつ実体あるせいか一番分かりやすくムカついたのはウィーナーと関係を持っていたことを良い事にポルノデビューして選挙投票日もウィーナーに会おうとしてくるアメリカン・ドリーム女。こんな人、日本にいたら間違いなく文春砲の餌食だな。コミカルからシリアスにシャレにできないくらい絶望的に追い込まれていく。けど、何か失敗しても復活するチャンスがあるのも、公然と相手を非難したり激しい言い争いになるのも、何かとオープン気質なアメリカンだなって思う。そして、そうした面が本作を観客として見たときに"面白い"も思わされる部分になっているのもまた然りで、けどそれらを自分の身に置き換えたら背筋が凍るほど怖い。そう考えるとウィーナーはかなり強く逞しい、あとネクタイ派手なこと多いな気が。いい社会勉強なりました!

コレ映画化するなら、少し前までだったら間違いなくヨアン・グリフィズ(ex.『ファンタスティック・フォー』)な顔だったな。もっと前ならMr.清廉潔白上司役ブルース・グリーンウッド? もしくはジョン・スラッテリー辺りで。
勝手に関連作『フロントランナー』

WEINER FOR MAYOR
誰にでも二度目のチャンスはある! ウィーナー! ウィーナー! 世論調査でトップに
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「またしてもわいせつメールと写真を送っていました」「彼は変わると誓いました」セックスメールスキャンダル the Dirty 「2年前世間が見守る中同じことで大変でした」「ワッフル焼き器にハマったみたいだ」(笑) 'I Feel Like A Different Person.' CARLOS DANGER ペニスをカルロス・デンジャーと「あなたは依存症ですか? 今後の戦略は?」見出し : 消えろ! BEAT IT! 関係ない質問は?何人と女性とやり取りしましたか?「私がまいた種でメディアは彼らの仕事をしてるだけ」セックス依存症ですか?→ 個人の問題はどうでもいいの! "What is wrong with you?" 「いじめる奴は嫌いだ」「なんで笑ってるの?」政治家史上最も嫌われた人物80%が嫌悪を抱くと回答「スキャンダルが出てポルノ会社と契約」 WEINERGATE! 「もう限界だ、守りに徹しない」アラブ人と結婚した "You know who judges me? You know who judges me?" ほっとけばいいのに「彼女に嘘つき夫の支援をやめるように要求」ヒラリーとの板挟み「妻の不在が動揺に見えます」「マクドナルド計画を実行する」「私を怖がるはずないわ?何を怖がるの?」 "Hi, guys. Welcome to New York." 「冗談でしょ? 23歳を避けるわけ?」「同じ枠組みに入っている。ドキュメンタリーに出たことは後悔してない、笑い話以上のものであることを望むよ」
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