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ビヨンド・クルーレスのtetsuのレビュー・感想・評価

ビヨンド・クルーレス(2014年製作の映画)
4.8
地元の3作品連続オールナイト上映イベント"一夜限りの青春ナイト"で2本目に鑑賞!!

1990年代~2000年代までに公開されたティーン映画。
そんな作品の数々を、あるテーマや共通点に分けて再構成した、今だかつてない、ティーンムービー入門映画!!

この作品で使われている映画の一部を紹介すると、
「ミーンガールズ」
「ファイナルデスティネーション」
「ブレックファストクラブ」
「スパイダーマン」
「ラストサマー」
などなど、名作も多く、
純粋に著作権とかどうなってんの?という疑問が浮かぶほど...笑

言うなれば、様々な作品をサンプリングしながら、今っぽい音楽で共通点ごとにまとめるという、目で見るティーン映画辞典という感じ!
1時間30分という上映時間のため、様々なティーン映画のダイジェストの様な作品でもありました。

とはいえ、前述の作品を全て観ていた人であっても、日本未公開作など、中々コアな作品も多く登場するので、鑑賞後、観たくなる映画が増えるのは、間違いないでしょう!
(結構、エログロの作品も多いので、苦手な方は要注意!!)

僕自身、「LALALAND」を観てからというもの、どんな映画でも劇中に引用されている作品は観るように心がけているのですが、今作でも色んな作品が登場するので、Clipしている映画が一向に減らない気がしてきました...。苦

ところで、後々、調べてみると、監督は映画批評家の方だそう。
日本では「映画批評家は口出しするだけで、良い作品は作れない」というイメージがあるように思いますが、海外で批評家の方が、ここまでのクオリティの作品を作っていたことには素直に感動しました...。
改めて考えると、内容も、これまでのティーン映画を分析しつつ、1つの映像作品としてまとめあげるという映画批評家しか作ることが出来ないような映画だな~と思いました!

余談ですが、この監督は、10時間ただ壁にペンキを塗るだけの問題作も撮っていたそうです。笑笑

『映倫に一石を投じる!ペンキが乾くだけの映画、上映10時間! - シネマトゥデイ』
https://www.google.co.jp/amp/s/m.cinematoday.jp/news/N0079915.amp.html

もともと取り上げている作品自体が相当面白いので、それ自体のおかげもあり、5点満点はつけられないのですが、青春映画(特に「スパイダーマン」)が好きな自分にとってはエピローグにいたるまで、最高の映画でした!

高校生や大学生の授業にも、是非オススメしたい必見の一作です!!
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