メイプルわっふるG

ゾンビシャーク 感染鮫のメイプルわっふるGのレビュー・感想・評価

ゾンビシャーク 感染鮫(2015年製作の映画)
2.5
軍施設の開発ウイルスに感染したサメがリゾート地を襲う。人は喰われるか感染されるか。主役ではない色モノヒロインがそいつを「ゾンビシャーク」と呼ぶ。

原題『SHARK ISLAND』の方がキマっていそうだけども、サメ映画とゾンビものの複合なので邦題(とサブヒロイン)が仕事している。
ゾンビ絡めた意味ほぼなかったけどね!

手作り感満載の小道具とお粗末CG。B級というよりG(学生)&Z(自主制作)級レベル。それを踏まえるとかなりほのぼのした雰囲気を味わえる。

ぷかぷか浮かぶマネキン保安官を水中から金魚にようにつつくサメたち。小脇に抱えるサイズのサメ頭部がガウガウ噛みついたり。
『勇者ヨシヒコ』に登場するモンスター並に愛らしい姿と仕草。

何もかもが酷い中、島民の黒人ガイド(なんでも屋)がキャラクターとして一番まともで良い味出している。自警団モドキを率いて海に突撃するわ、ナタシャーク製造するわ。

主役らしきヒロインは意味不明。
通信中に周波数変えまくって「通信切れた!」とか。いや、そりゃ切れるよ。
ただの観光客の立場なのに軍に追及したり。
逆に拒否る軍に押しかけヘルプしたり。

それに比べてビッチ系サブヒロインの方が実は"意外と深い"性格。主人公より余程"常識的"な言動だったのは間違いない。
作中でも「収拾」と「解決」は別と言っているし。人にはそれぞれ役目役割ってものがある。
サメ映画タブーの「なぜ皆わざわざ海へ近づくわけ?」は至言。

そして今作最大の被害者パーマー博士(役)。ひっどい作中で重い過去とか使命感とか悔恨とか。きっちり演じる真面目な俳優さん。こんな仕事させられて!って哀れに思ってしまった。

舞台はリゾート地であるレッドプラム島。規模が今イチ不明。軍の研究施設があり嵐が来れば船が出ないくらいの孤島って設定のはずが。。
居並ぶ富裕層の別荘&クルーザー。島民たちは何世代も住み続けてきたと思われ、おかしなホームレスが居る(生きていける)ほど豊かな環境。

というかリゾート地なのに曇天ばかりで水が濁っているのはどうかと。
予算上オフシーズンでの撮影だからか。水中シーンは近くの沼で済ませたかのようだ。

全体通して"ゾンビ"成分必要なの?って内容だったけれど、沼使うならサメではなくワニでもアナコンダでも代替可能なプロットかも。


2020.09.26 ひかりTV
2017.11.03 ひかりTV
2016.12.20 WOWOWシネマ