四次元の王者

関ヶ原の四次元の王者のレビュー・感想・評価

関ヶ原(2017年製作の映画)
4.3
日本中の人に知り尽くされている結末。
そのうえ、みんなが読んでる司馬遼太郎原作と謳ってどうすんだ?

でも心配は、スタート10分で吹っ飛んだ(^^)
秀次絡みで、初芽(有村架純)というヒロインが設定されるとこまでは想定内だったけど、彼女の出自、属性が(TT)

秀吉とのやりとり含め、三成の人間としての純粋さを引き立てる見事な設定!

この作品で家康以外の悪役を挙げるとしたら、寧々だわな。
そして想定外の究極が小早川秀秋。
現実はまさに、このとおりだったかもしれない。
現代のサラリーマン社会、企業経営に鑑みてもリアル。

戦場シーンにドローンの撮影、これも想定してたけど、島左近たちが、東軍にズタズタにされるシーンは壮絶!
福島正則は大嫌い(これは司馬遼太郎原作に忠実)!
映像の迫力、泣けたぞ!

史実の範囲内で、製作者の創造力を最大限に発揮させた名作。
NHK大河ドラマ「真田丸」の最終回でテレビの限界を感じたけど、やはりこういうのは映画。
ありがとうございました。