MitsuhiroTani

関ヶ原のMitsuhiroTaniのレビュー・感想・評価

関ヶ原(2017年製作の映画)
4.5
名優、役所広司のファンであることや、原田監督のダイナミックな演出が大好きなこともあって、 は面白かった。
特に、どこまで正確かはさておき、おのおのの訛りのある話し方は自然に感じたし、江戸の天下泰平には程遠く戦国匂いが残る時代だから、早口でまくし立てる喋りも違和感が無かった。
また、関ヶ原と聞いて大平原での戦い先入観としてあったが、日本の山間ゴルフ場のような戦地はリアルであり、なるほどと頷きながら観た。
残念なこと。家康と三成に焦点をあてすぎ、島左近や本多正信が希薄だったこと。司馬遼太郎原作はさておき、どうでも良い、ほのかな恋愛感情や、伊賀者の細かなゴタゴタ、小早川秀秋のグダグダなどは切って捨て、時代のバイプレイヤーの内面に迫れば、もっと男らしい作品になったと思う。
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