高層ビルの25階に集められた8人の男女は、最新のヴァーチャルリアリティゲームをプレイすることになった。特殊なシステムにより限りなく現実に近いゲームに驚嘆する8人だったが、そのゲームは肉体、感覚も現実のとおりであり、負傷した痛みが伝わり、最終的に死に至ることが分かる。8人は参加を拒むが、ゲームは既に始まっていた。
ストーリーは、実際に死んでしまうゲームをやらされる人たちの恐怖や緊迫感を描くものであり、銃撃戦アクション主体の作品になっていて絵面的には観ていて飽きることはありませんでした。しかし、ストーリーのテンポが悪く、1階下る毎にメンバーが進むことを嫌がる展開は観ていてイライラしました。
また、ビルが戦闘ステージのため、各フロアに変化が無く、そして狭いので、ワンパターンな戦いになっていました。せっかくのヴァーチャル・リアリティという設定があまり意味を成していない気がしました。
一応、賞金を懸けたゲームなので、裏切ったり騙したりと心理的なかけ引きがあると良かったのですが、それも薄くてドキドキハラハラするものがありませんでした。8人の中でイレギュラーで参加した女性もストーリー的に意味があると思ったのですが、何もなく残念でした。
アクションやサスペンスの面白い部分が上手く削られていて、なんとも満足感を得ることなく終わってしまって残念でした。
2015年の作品ですが、ヴァーチャルリアリティの捉え方がダサいと思います。
鑑賞日:2022年12月2日
鑑賞方法:BS/CS BS日テレ