まさやん

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だのまさやんのレビュー・感想・評価

4.8
"君が可哀想だと思っている自分自身を誰も愛さない間、君はきっと世界を嫌いでいい"

劇中に読み語られる原作詩のこの一節に、全てが詰まっているように感じた。


閉塞感、それでも毎日は
厭世感、ただ淡々と進んでいて
絶望感、無意識のうちに
孤独感、生き続けている日常が
寂寥感、そこにはあって
虚無感、過去のトラウマも
倦怠感、死への恐怖も

不器用さも
退屈さも
窮屈さも
理不尽さも

葛藤する以前に次々と流れ去って

人を愛したり
人に愛されたりして

私は
そしてあなたは

青色をめいいっぱい抱え込んで

この世界に生きている


それだけ。
まさやん

まさやん