桃子

インシディアス 最後の鍵の桃子のレビュー・感想・評価

インシディアス 最後の鍵(2018年製作の映画)
4.6
「大ファン」

考えてみたら、アマプラは決して激安とは言えない年会費を払い、それを払っていれば見放題なわけだけれど、その見放題メニューの中に入っていないのに見たい映画というのが必ずある。さらに課金しないと見られない映画には魅力的なものがけっこうある。さらなる課金は悔しいのでたいてい諦めるのだが、これは別だった。そのうち見放題になるかもしれないと思いつつ、待ちきれずに鑑賞した。
この映画の主人公は霊能者のエリーズだ。ずっと脇役だった彼女に焦点を当てている。これは嬉しかった。演じているリン・シェイが元気そうで、それも嬉しかった。
エリーズの過去が語られる。そんな悲惨な少女時代だったのかと驚いた。ちょっと酷すぎるんじゃないのー?と思ったけれど、ホラーだから仕方ないのかもしれない。意外だったのは、この映画は日本では劇場公開されなかったこと。やっぱりこのエグさでNGになったのかなあ。
ジェイムズ・ワンはプロデューサーにまわり、リー・ワネルは脚本だけ、監督しているのはアダム・ロビテルという知らないお方だった。新人さん?抜擢されたということなんだろう。そのせいかどうかわからないが、興行成績はよかったのに映画批評家たちの評価は低くて、シリーズ最低のようだ。「『インシディアス 最後の鍵』はシリーズで重要な役を演じたリン・シェイに主役を務める機会を与えたが、彼女の尽力を以てしても、観客の心に響かないという問題を解決することはできなかった」ということらしい。え~~ そうかなあ、私はすごく面白いと思ったけど… 誰かの5点は誰かの1点の映画なのかもしれない。
どこが面白いと思ったかと言うと、繰り返しになるがエリーズの過去がわかったことである。悲惨すぎて唖然とする。悲惨の原因が悪霊なのだから、霊能力者というエリーズの資質は運命で定まったものだということがわかる。要するにこの映画は「インシディアス」の“ザ・ビギニング”なのである。ここが面白いと感じるのは、私がエリーズの大ファンだからなのかもしれない。
次回作はあるのだろうか?楽しみでたまらない。
桃子

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