トラジャ

一晩中のトラジャのネタバレレビュー・内容・結末

一晩中(1982年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

夏の暑い夜、
街角で、寂れたカフェで、アパートの中で、男女が抱き合う。
ティーンエイジャーも老夫婦も。
外からは夜の音が聞こえる。
車、ムーディーな音楽、落雷。
暗い影ばかりの映像。
夜は出会い。

たくさんのカップルが出てくるが、交差する事はなく、そこから物語が始まる事もない。

夜が明けて朝。
朝は別れ。
朝の音が聞こえる。

退廃的なムード漂う。
会話もほとんどない出会いと別れ。
短い時間で、その人の背景や2人の関係を想像しながら、淡々と観る。

影が多い乾いた感じの映像がかっこよくて、なんか引き込まれる。

物悲しいメロディーとか、めちゃくちゃなダンス(男が女を振り回さんばかりのタンゴまがいの)とか、
家にいた年配の夫婦が気分で、しっぽり夜の街にお出かけするところとか、一つ一つに感じるものがあった。
結構好きだった。
トラジャ

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