信濃の肉うどん男

一晩中の信濃の肉うどん男のレビュー・感想・評価

一晩中(1982年製作の映画)
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アケルマンはちゃんとその時間を感じさせてくれる。夜明けまで画面は暗く人は欲で行動する。暑い夜に窓を開けて寝ると聞こえてくる外の音。多くの欲に立ち向かった音達を背に、眠れないおっさんがベッドからソファへ移動。徹夜で仕事するおっさんが寝落ち。愛の終わりを告げるカップルが雨に窓を閉める。毎日のルーティンのせいで通り過ぎるその時の無意識をアケルマンがこぼさずにいてくれるから、外の画も良いが内の夜が好きだった。夏にもっかい観たい。