アケルマン3本目ですが、もうダントツで本作がいいです。『ジャンヌ・ディエルマン』より遥かにいい。
被写体を包み込む闇の肌触りに映画を感じます。オムニバスとか群像劇という言葉では括れないですね。 "…
シャンタル・アケルマン監督作品。
ある夏の夜の様々なカップルの様子が描かれる。
描かれるカップルがことごとく物静かで、どこか冷たいような印象すら感じました…。
それだけに、散歩をはじめる仲睦まじ…
ブリュッセルの暑い一夜
眠れない人々、眠らない男女の出会い、抱擁、すれ違い、別れ...
恋人、夫婦、不倫、不思議な関係...
台詞はごく僅か、オーロール・クレマン、チェッキー・カリョ他総勢80名…
群像劇といわれても、ただただ散漫としか思えず、観ているのがつらくなってきてしまい途中で一旦止めてこの監督の別の作品を観てしまった…
恋の駆け引きや一晩かぎりの関係などなど、恋愛ものはやはりこういった…
夜中の仄暗さでもショットの美しさは変わらず。寧ろロマンチックさを湛え、この時間帯ならではの感情的な何かを呼び起こす。
固定されたカメラはドキュメンタリーチックで、我々に傍観者の視点を与える。
音はお…