朝の訪れによってスクリーンが唐突に眩く発光した瞬間、それまで闇に埋もれていた自分の前方に座る数十の観客の後頭部がまるでこの映画の画面のように一様に妖しく照らし出されたとき(こんなに客が入っていたのか…
>>続きを読むアケルマンの夜の色が好き(青・黄・緑・白・黒) 緑の壁に落ちる影とか、闇に溶けていくカップルとか、ガラス張りの店の外と中で待つ2人とか、はっと惹かれる美しいショットがたくさんあった
(私が鳥目なせい…
16ミリフィルムが写す深く荒い闇の中で
人々が出会い、求め、そして別れる。
洗練された構図とリズム、ブリュッセルの街…
アケルマンのとっておきを詰め込んだ
なるほどたしかに映画というより詩に近い…
ある一晩の間に街中で同時多発的に起こる様々なロマンス カフェで隣り合っただけかと思いきや突如抱擁し踊り出す男女送り狼狙いの男とここでいいわと颯爽と別れ自室から男を見下ろす女、街に踊りに行かない?今か…
>>続きを読む断片としての映画を成り立たせる。ありえないはずの劇映画。
夜、邂逅、逃避、都市。16mmフィルムと同時録音による生の街。映像の質感が最高。
熱い抱擁とドア、窓。完璧な構図と運動。猫を抱いて家出す…
それぞれの夜、それぞれの抱擁、それぞれの沈黙、ふたりの愛の断片たちはふたりよりひとりひとりに宿る気がした 身体の距離がゼロになってもそれぞれの孤独は交わらない 電話、窓、靴音、ずれる視線 時々16m…
>>続きを読むシャンタル・アケルマン映画祭2023
『一晩中』
トークイベント登壇:斉藤綾子(明治学院大学教授)
作品自体が静かで暗かったのと、疲れがたまっていたせいか、めずらしく半分以上記憶にない。
やたら…
このレビューはネタバレを含みます
超好みだった、、
あらゆる男女の恋愛が、物語にすらならないレベルの断片ばかりで散りばめられてる。余白がめちゃめちゃ多いんだけど、たった一言や数言のセリフだけでぶわあって想像力が広がる感じとかがあって…