露出オーバーで白飛びしっ放しの「ゴールデン・エイティーズ」との二本立てで観た「一晩中」は極端な露出アンダーで最初から最後まで真っ暗。
あんな光の無いところで作業したり文字書けるヨーロッパ人は我々とは…
上映はDCPだったけれど、おそらく元となったプリントに銀残しの処理がされているため、夜の闇が真の闇としてフィルムに定着している。この場合、物質的にも映画的にも闇を基調とした画面のなかで残された部分と…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
同じ一夜でも各々が感じる時間の流れ方には違いがある。
それはその人の現在置かれている状況や環境、それらが呼び起こす感情等に起因する。人生に一度しかないような刹那的な夜か、中々寝付けない日常の夜か…
このレビューはネタバレを含みます
mark忘れ。
夜に抱いていた期待が朝になると失われる。車の騒音に書き消される。扉を出てから右にパンする流れを繰り返し、階段の上り下りを捉え、最後には冒頭の懊悩とすれ違いに戻る。夜中という時間を切…
アケルマン5本目?
「アケルマンの映画は時間を耐えることである」(五所純子)
という意味でまさにアケルマン的。しかし耐えられずに半分くらい寝た。画面もとにかく暗いし。でも劇場で眠れる映画はいい映画だ…
アケルマンの描く夜ってなんでこんなに魅力的なんだろう。たくさんの登場人物が闇の中から幽霊みたいにぼうっと現れて、夜の中に溶けていく。それぞれが抱く期待や怒りも何かに反響することなく夜へと霧散していく…
>>続きを読む