アケルマンの描く夜ってなんでこんなに魅力的なんだろう。たくさんの登場人物が闇の中から幽霊みたいにぼうっと現れて、夜の中に溶けていく。それぞれが抱く期待や怒りも何かに反響することなく夜へと霧散していく…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
一晩を過ごす人たちの断片がつなぎ合わされた物語なき物語。
飽きさせない構図、余白のありすぎる本という綱渡り的な映像の作り方で、退屈さとその余白への想像でぼんやりと時間が進む。そして映像終盤では夜が…
暗すぎて本当に最高だった。今まで見た映画でダントツの暗さ。映画館で見るべき映画は正にこれ。
ずっと階段上り下りしてカンカンうるさい。闇×階段の良さよ…
中盤に一つエグすぎるカットあって見た瞬間に心の…
ドアが開けど抱擁、閉まれど抱擁。本物より影こそ、言葉より沈黙こそ語るときがある。『ナイトオンザプラネット』『ミステリートレイン』が、どうしたって頭をよぎる。何処にも行けないあたし達ならせめてあなたと…
>>続きを読む具体的なストーリーを持たず、夜の質感と闇の中で愛を求め苦しむ人々の断片的なセリフで一本の映画になるかというと、ならないなぁ、ということを実感した作品。サミュエルフラーのセリフにもあるように映画は感情…
>>続きを読むアケルマンがピナ・バウシュの映画を撮っていたのを思い出しながら観ていた。
映画館でコーヒーを飲みながらぼんやりアケルマンの映画に付き合っている時間が自分は好きである。
あと、アケルマンの映画にはた…
小さな出来事にさえ満たないシーンの欠片のなかに、いてもたってもいられない恋人たちの衝動がたち上がる。タイトル通り映画の大半は夜であり、暗闇の中で動く役者たちには極微量な光のみが当てられるのに、なぜか…
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