流之助

十三人の刺客の流之助のレビュー・感想・評価

十三人の刺客(1963年製作の映画)
3.0
三池崇史監督のバージョンをようやく見たので、原作と言われるこちらも続けて視聴。
いや、これはこれで良き。
もちろん、好き嫌いのレベルだと三池崇史監督の方が好きだけど、ロケ地を大きく使い、広角で撮影したダイナミック溢れる映像が美しい。よくぞここまで美術をうまく使ったな、とおもった。
また、キャラクターに関して言えば鬼頭半兵衛がとてつもなく人間臭くてよかった。軍勢を率いてよし、忠誠心よし(その対象はアレだとしても)。それでも何かしらの違和感を抱えて苦しんでいるのがしっかり分かる演技。良かった。

ロケに関しては、川を使うエピソードもよかったですな。

冒頭の切腹シーンは、切腹中は描かないまでも構図はそっくり。
この美しさはしっかり三池崇史監督版に受け継がれていて、完成されてるな、と思った。

良きアップデートと出会えて幸せな作品とも言える。
こちらも併せて両方の作品を見よう!!!
流之助

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