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ドリームのmomonomamaのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
3.7
2016年 アメリカ

監督 セオドア・メルフィ
タラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー、ジャネール・モネイ

1962年にアメリカのジョン・グレンがアメリカで初めて地球を周回した時にNASAで働いていた黒人女性3人の活躍のお話。
実話ベース。

始まってから暫く涙が溢れてきた。
何が悲しいって60年代に知識の集まりのNASAでcoloredのトイレとか事務室とか何よこれ。60年代って私、、生まれてるよ(笑

でもって一番の主人公のキャサリンが頑張って頑張って上司のケヴィン・コスナーに認められるんだけど、遠くの西棟(元いたcoloredの棟)のトイレにわざわざ行ってることを責められて、その時に泣きながら黒人であることの弊害を訴える。
いやぁ、我慢してたのよね、当り前よね。どんなに頑張っても空気のような存在としか思われてないんだもんね。
で、ケヴィン・コスナーがcoloredのトイレの札をたたき割る。
いやぁ、いいシーンなんだけど、何となくわざとらしい(笑
もっと早くに気づけよ!!って思っちゃった。

で、ここら涙は出なくなった。
彼女たちがすかっとポジティブに頑張ってるってのもあるけど、あ、特にプログラミングを独自に勉強したドロシーね。
愚痴るでもなく、反抗するでもなく、自らの努力で認めさせるって凄いよね、頑張ってるな。頑張れば結果が出るんだなって思えてくる。
でも、それとともにどこまで史実と同じなのかな?と気になりだした。

後で調べたところ舞台となってる61年~62年には既にNASAラングレーのトイレは人種共用でドロシーは既にスーパーバイザーでメアリーは既に学位を取ってた。って。
だから、まぁ、時代をきゅっと凝縮させて作った感ですね。

何にせよ明るく元気にそれでもかなり努力して苦労して彼女たち「計算手」がいたおかげでグレンは地球周回に成功したってことで、原題のHidden Figuresがぴったりくると思われる。

彼女たちの活躍は90年代まで世に知られていなかったんだから。
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