みかん

ドリームのみかんのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
4.0
1961年アメリカ、NASAの研究所。人種差別が横行していたこの時代に、重要な計算を担当していた黒人女性3人の不屈の精神と、"黒人女性初"の輝かしい業績を成し遂げた実話に基づくサクセスヒューマンドラマ。

臨時雇いの計算チームから、宇宙特別研究本部のメンバーに配属されるも、白人男性しかいない職場で差別にぶつかる天才的な数学の頭脳を持つキャサリン。

NASAの技術者を目指すも、白人しか行けない学校での学位取得が必須であり、実質的に黒人はなれない仕組みになっている規則に思い悩むメアリー。

1年間管理職不在の中、チームをまとめ管理職の仕事をしてきたのに認められず、不当な扱いに不満を抱くドロシー。

個人の能力や人格でなく、肌の色と性別だけで優劣を評価される理不尽…。

プライベートでも、女性がそんな優秀なはずないと見下されたり、仕事より家事を優先すべきなど傷つけられることもある。

でも、3人ともそこで不平不満を並べ立てて腐るんじゃなくて、毅然とした態度で立ち向かい、自分の能力や勇気で人生を切り拓いていくのは観ていて気持ちよく、素晴らしかったです!

口先ではなく、実力で示して納得させる。

前例がないなら自分が前例になればいい。

常に先を読んで行動する、などなど。

観ていて痛快で、尊敬でした。

その時代の"常識"から間違っていたとしても、正しいことをした人が結局正しい。
時代は変わるもので、未来がそれを証明してくれる。

数式を解析するキャサリン、堂々と意見を主張するメアリー、部下を守るドロシー、3人ともとってもカッコよかったです!

また、休日など3人ではしゃいでるのも可愛らしくて素敵でした。

黒人で、さらに女性ということで特に差別に晒される立場でも、時代のせいにして言い訳したり、諦めたり、妥協しないで、ぶつかって挫けそうになっても、自分を信じて周りを巻き込んで変えていく姿に勇気貰えました!

宇宙モノの、無事帰還出来るかのドキドキも、宇宙飛行士側でない視点から観れて新鮮で楽しめてよかったです。


★1961年アメリカ。NASAの研究所には、ロケットの打ち上げに欠かせない計算を行う優秀な黒人女性チームがあった。

その中の天才数学者キャサリンは、宇宙特別研究本部のメンバーに配属されるが、そこで白人男性たちの嫌がらせや差別にさらされることに。

また、仲の良い同僚のドロシーは管理職への昇進を、メアリーは理不尽な規則で技術者へのキャリアアップを阻まれていた。

それでも仕事と家庭を両立させ夢を追い続けた3人は、国家的な一大プロジェクトに貢献するため、自らの手で立ち向かっていくが、、。
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