GOODNIGHT

レッド・スパローのGOODNIGHTのレビュー・感想・評価

レッド・スパロー(2017年製作の映画)
3.9
ジェニファーローレンスが好き。
しかしながらジェニファーローレンスからはアメリカで育ったアメリカが全身に染み付いていてロシア人を演じるのは難しかったんじゃないだろうか。

 これは重要なことで、西側的発想と東側的発想の出発点は個人か全体か(ざっくりゆうてだよ?)なわけで。

 この考え方の出発点は、ありとあらゆる人生の選択に於いて、自己犠牲か他己犠牲を強いることになる。
 ただ東側的発想なら自己犠牲はすなわち全体が理想に近づくならなんら不安の余地もないはずだ。
 他人の成功や失敗に対して、自分がなんらかのカタチで必ず関係していると思うかどうかが大事。
 つまり他人の成功や失敗をあたかも自分自身のそれのように感じて感情が揺さぶられるような考え方をする人々の気持ちを我々西側の人間に理解しきれるのか甚だ疑問に思った。
 これは、個人的な見解ではあるが東側のレッドスパローはその性的な魅力で祖国に貢献することに何かしらの疑問があっただろうか。否、祖国の祖先から受け継いだその美貌遺伝子は個人が意のままに自由に使っていいと思うのは自由主義者であり、それを使って祖先達に報いることが義務だと思うのが共産主義であろう。

才能とは個人が所有するものではない。
これが社会主義の柱の一つである。
GOODNIGHT

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