Tai

レッド・スパローのTaiのレビュー・感想・評価

レッド・スパロー(2017年製作の映画)
4.0
この雀(スパロー)こっっわぁ…

初めに予告編を観た時は「アトミック・ブロンド」っぽいなーと思ってました。
しかし、原作が元CIA捜査官!
結果、全く違うコンセプトの女スパイ映画の誕生です!

「アトミック・ブロンド」は既にスパイとして完成された彼女がアクションシーンでゴリゴリに攻めて観客を魅了した作品。
対して今作は、スパイとしての第一歩から丁寧に描かれ、主人公ドミニカがプロとして成長していく様子が巧みな心理戦と共に繰り広げられます。
その心理戦が凄すぎて、もう何が本当で何が嘘なのか、ラストに近づくにつれて訳が分からなくなっていきます。
でも、その翻弄されっぱなしの感じが心地いい!
先を予想しながら観ているのに対して、常に斜め上の回答を用意され、驚きと納得の連続でした。

物語が進むにつれて瞳の色を失っていくようにみえるドミニカ。
スパイとしても危なかし過ぎる、綱渡りどころか紐渡りをしていく彼女とともに辿り着いた先には、観ていたこちらにも達成感が。

あんな心理戦、自分じゃ簡単に言いなりになってしまいますね!(笑
Tai

Tai