きみちゃん

レッド・スパローのきみちゃんのレビュー・感想・評価

レッド・スパロー(2017年製作の映画)
4.5
フリーパス17本目

ロシアのバレリーナ、ドミニカ(ジェニファー・ローレンス)は、事故により左足を骨折し、バレリーナとしての道を断念する。

退院した彼女のもとに叔父のワーニャが現れる。彼はドミニカを逃れられない状況に追い詰めた上で、彼女に“スパロー”(スパイ)としての道を教える。ドミニカは、病弱な母を想いスパローへの道を選ぶ。

訓練学校でスパイになるための様々な訓練を受けるが、なかなかのエグさ。監督官(シャーロット・ランプリング)の冷徹な指導に観ているこちらも震え上がる。

仕方なくスパローになったドミニカは、徐々に自らの魅力を生かし、実戦を重ね自信をつけていく。

ジェニファー・ローレンスの体は線がしっかりしていて主張があって役にピッタリ!

アメリカ的な派手なアクションは少なめだが、細かい伏線も回収する脚本と心理戦に最後までドキドキさせられた。

ただ痛い描写が苦手な私には、かなりキツイ場面も。

ラストまで、陰鬱な雰囲気が続き、ロシアが舞台だからこそ生まれた作品。
アメリカが舞台だったら、全く違う作品になっただろう。