ダイナ

ウエストワールドのダイナのレビュー・感想・評価

ウエストワールド(1973年製作の映画)
3.5
マイケル・クライトン監督によるSFウェスタン映画。監督は作家でもあり「ジュラシック・パーク」の著者、多才すぎる。

巨大遊園地「デロス」、3種の世界観で構成されたパークでは機械人形が指定された行動をとり、利用客達は現実味を帯びた世界を体感することができるという近未来。1種のコーナー「アメリカ西部」にて機械の故障が目立ち始め、運営に暗雲が立ち込めていくという話。

メインで映される舞台がアメリカ西部エリアということで映されるのはガンマン達の日常。しかし合間合間に挟まれる遊園地運営のシーンのギャップが面白く、酒・強盗・女のガハハな生活の一方で最近の機械の異常性や運営方針について会議する重苦しい科学者達のシーンは異質で最高。人形や動物ロボットが診察台に並べられた部屋を一望した時のワクワク感がたまりません。

設定は最高なのですが、終盤の展開は淡白でオチは捻りが欲しいというか、つまらなくはないけどもっとなんか出来たんじゃねえかという物足りなさが強く感じてしまいました。この世界観を提示しておいてこの終わりはどうなんだ。
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