Eのつく人

ウエストワールドのEのつく人のレビュー・感想・評価

ウエストワールド(1973年製作の映画)
3.5
ドラマ版は自我に目覚めたアンドロイド達の反乱を軸にしたストーリーで深みがあったので、オリジナルであるこちらもそんな深みのある話かと思いきや、めっちゃ怖いユルブリンナーに追いかけられる話だった。
前半、ただ撃たれて死ぬだけだったユルブリンナーに後半から突然自我が芽生え、パパっと主人公の友達を撃ち殺すシーンといい、その時初めて見せる笑顔といい、執念深く主人公を追い続ける姿といい、ずーっと怖い。一言も喋らないのに顔が物語る。全身黒ずくめの格好は『荒野の7人』のクリスそのものなのが面白い。ロボット達が反乱を起こした理由とか、その辺を深堀できそうなのにただ暴れまくってるだけというのが勿体ない感強いけど、70年代にはAIという概念がまだ浸透してなかったと考えると致し方ない感。でもユルブリンナーなら、もっと何か深みが欲しかったなって思った。
Eのつく人

Eのつく人