てくのすけ

ウエストワールドのてくのすけのレビュー・感想・評価

ウエストワールド(1973年製作の映画)
3.5
マイケル・クライトンが原作&監督のSFスリラー。今観るとなかなかの珍作に思えるけど、西部・中世・古代ローマを再現した世界の一員となれるテーマパークという設定、制御不可の危機と科学の暴走という点で、既に『ジュラシック・パーク』の原型が見られるのは面白い。

人間そっくりのロボットがNPCとして動き回り、殺され役になり、さらに性欲処理までする1日千ドルの楽園。さすがに時代を感じるし展開も予想できるけど、人間の欲望に忠実なだけに危ういという世界観は現代でも通じるものがある。執拗に襲ってくるユル・ブリンナーの恐怖が『ターミネーター』の10年先を行ってて凄い。
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