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ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択のsoのレビュー・感想・評価

3.5
4人の女性、3つのシチュエーションで描く彼女達の日常の風景。
ケリー・ライカート監督が描いてきた「日常に横たわる寂しさ」の様なものを、さらに極端に、些細な日常だけを切り取って浮かび上がらせようとした作品。(最初に描かれる弁護士ローラに関しては些細な日常とは言えないかもしれないが)
ローラ、ジーナにはそれぞれ相手となる男性がいる。
「男に生まれたかった」という台詞もつぶやかれるが、男達を傍で見守る彼女達の心の動きが、自分にはよくわからなかった。
変わらぬ1日を静かに生きる彼女達を見届け、3つの異なるシチュエーションの奥で繋がる何か、この映画が伝えようとしている何かを掴むことができなかった気がする。
それでも、最後のジェイミーとベスのやり取りには心あたたまるものがあり、それだけでも観て良かったと思える。
原作の短編小説も読んでみたいが、翻訳がされていないようなので残念。
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