新大久保駅の夜道を歩く二人、ラストで二人が乗り始める自転車、まごうことなき堀禎一の徴に震える。
弛緩とは程遠い、でもどこかユーモラスな長回しを通して登場人物の愛おしさが丁寧な筆致で描かれていく。
「…
冒頭の駅を捕らえたショットから度々絶妙な被写体との距離感を楽しめる。デリヘル嬢を送り届ける夜の車内の素晴らしさ。食卓を介したコミュニケーション、恩田括が爪を切るショットからカーテンを介して別の空間に…
>>続きを読むこれは良い……! 愛着障害をこじらせてる風な男主人公に超感情移入しながら観た。
意中の嬢が去ってくシーン+そのすぐ後彼女にオナニーを頼むシーン+彼女がいない部屋でタバコを吸うもムセるシーンの哀感トリ…
堀禎一特集、別タイトル『宙ぶらりん』
結婚に踏み切れない男女の彷徨を描いたデビュー作。デリヘル嬢がアパートの階段を登るところを遠景から撮ったショットや、最後のイカフライ定食を頼む背中など、カメラ位…
2017/07/13
@ポレポレ東中野。成瀬『めし』のような印象。揺れ動く恋人たちの心象はあるいはガレル(特に最近の)みたいな。
いずれにせよこれは紛れも無い恋愛映画。
ただしあそこまで結婚に拘る点…
堀監督の映画の女の人はみんな、からっと、さっぱりとしていて、目を楽しませる美女とは思えないが、映画がはじまってから、その映画のなかで、どんどんそのひとを好きになり、どんどんかわいらしく、美しくおもえ…
>>続きを読む別題「宙ぶらりん」
このうだつの上がらなさ、欲への弱さ、孤独と和合、自分語り、ユーモア、大好きなやつだった。
長回しは全部決まってるし、薄暗い部屋での明かりの捉え方も完璧。堀監督の映画は初見だったが…