バカみたいなタイトルからは想像もつかないほどの丁寧な人間ドラマ。アラサーカップルの停滞とすれ違いという普通の話を超丹念に撮っていて感心しきり。「ピンク映画」としての濡れ場がひとつも無く、どれも男と女…
>>続きを読む堀禎一のデビュー作にして成瀬巳喜男ばりのメロドラマに到達してる傑作。的確な導線設計と反復による端正な演出の連続に、「堀禎一が今もご存命だったら城定秀夫に匹敵する職人監督になっていたに違いない」と想い…
>>続きを読む夕暮れの部屋での2人の会話
このワンカットがすごい。
フィックスでいいのにあえてカメラを動かすのは彼女の心情表現か。
通り過ぎる電車→金網→男が乗る車と映るシーンはどこにも行けない男を見事に表して…
ラストの弁当屋のシーン。
最初、例のイカフライ男が髪整えて主人公に会いに来たかと思った。弁当二個って付け加えて言うのも、主人公に未練がありつつも他の女を示唆して強がりたいから?とか考えてるうちに、次…
人生の中で”映画みたいな台詞”が回収される時と回収されない時があるとして「一緒にどこか遠くへ行こう」とか、回収されないそれはボディーブローのように後からじわじわと自身を痛めてくるんだけれど、それがち…
>>続きを読む西武新宿線沿線ぽい風景で、元風俗嬢の今は弁当屋で働く女と、その元客で今はデリヘルの送迎ドライバーをしている男の恋愛模様を描いた佳作。弁当屋に毎日昼三時に来て、イカフライ弁当買ってくすすむくんも、元客…
>>続きを読む二人が横並びで移動するショットが組み合わせを変えて3回繰り返されるのだが、3回目の自転車疾走が感動的。そう言えば1回目は自転車押して歩いて籠に荷物が重いって入れてたなと思い出す。
この映画の勝利はH…
ラストのタイトル伏線回収がシブい!
この世に数多存在する、腹括れない男が最後に腹括ってプロポーズするエンドで1番渋かった。
「イカフライ弁当2つ…あと、これ食ったら結婚しよう…」
俳優さんの表情が…