三隅炎雄

次郎長社長と石松社員 安来ぶし道中の三隅炎雄のレビュー・感想・評価

1.4
監督が瀬川昌治に戻っての6作目。会社が下着メーカーから旅行会社に変わり、進藤英太郎も妻に先立たれて長い独身生活に悶々の設定となった。話は進藤の芸者相手の婚活下半身ネタと中村の子供相手のお涙頂戴ネタの二本立て。進藤は女を落とすために平気で部下を利用するし、中村嘉葎雄は田舎から子供たちを引率してきた中原さなえにメガネを外せばキレイに見えるだの、口紅の塗り方を教えてやるだの偉そうなことを言い、言われた中原も抵抗がない。男尊女卑、パワハラ・セクハラ当たり前の男社会。子供たちのコーラスを使ったミュージカル風の描写にわずかながら瀬川色が見られるが、全体に笑いどころなく低劣な出来であった。
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